福岡県プロフェッショナル人材センター

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うきはの里株式会社

銀行マンからの転職。地元の人の想いに
寄り添い、引き出し、ともに未来を築いていく。

 福岡県の南西部に位置するうきは市は、東西に広がる耳納連山、北部に流れる筑後川など、大自然に恵まれた風光明媚な景色を求めて多くの観光客が訪れます。そんな観光客の心を捉えて離さないのが、四季折々のフルーツ。イチゴやブドウ、柿や梨など、季節ごとに楽しめるフルーツを求めて多くの観光客が訪れます。今回ご紹介するうきはの里株式会社は、観光客に人気のスポット『道の駅うきは』を手がける会社です。
2016年から地域商社事業を加え、新たな商品開発やインバウンド事業などにも取り組みはじめたそう。この新たな事業を取り仕切る、営業推進部の今村部長にお話を伺った。

−今村さんは、元銀行マンだそうですね。どういったきっかけで今の職へ転職したのでしょうか。ご自身の経歴とともにお教えください。

 八女市立花町で生まれ、18歳からは久留米市で育ちました。そして、京都の同志社大学を卒業し筑邦銀行へ入行。その後、久留米銀行協会で働いていた時に筑邦銀行時代の先輩から「地域商社を立ち上げるから、一緒にやらないか」とお声がけいただきました。その時65歳でした。年齢も年齢だったので、大いに悩みましたが、逆にこの年齢で新しいことができるのは、いいチャンスだと思いうきはの里株式会社への転職を決めました。

−新たなチャレンジとしての転職だったのですね。最近“地域商社”という言葉をよく聞くようになりましたが、具体的にはどのような事業内容なのでしょうか?

 うきはの里株式会社のことを言えば、元々は指定管理者として『道の駅うきは』の管理運営を行っていましたが、2年前から新たな部署として営業推進部を立ち上げ地域総合商社としての機能を持たせ、商品開発や観光にも着手することになりました。といっても、弊社だけで行うのではなく、うきは市役所のうきはブランド推進課や地域おこし協力隊の皆さんと一緒に、若者向けの観光誘致やインバウンド、うきはの農作物を使った商品開発など、外貨を稼ぐ事業を行っています。
『道の駅うきは』は、年間120万人ものお客様にご来店いただいております。ですが、道の駅を訪れて柿や梨をご購入いただきそのままご自宅へ帰られる方が多数を占めるというのが現状です。その方々がもっとうきはに興味を持っていただき、市内観光へとつなげて行ければ、地域にお金が落ちていくようになると思っています。
今年(2018年)4月にオープンする『ウキハコ』という新しい施設は、観光のインフォメーションセンターとなることはもちろん、レンタルサイクルも完備した若者向けの観光施設です。体験型のワークショップをはじめ、さまざまなイベントを行い、観光客と地域の人々の交流を生み出したいと考えています。

 

−まさに商社として幅広く展開が進んでいるんですね。今村さんご自身はどのようなお仕事を担当されているのでしょうか?


 福岡市内でのイベント出店や量販店への卸しを担う外販事業、先ほどの新しい観光拠点『ウキハコ』の準備、新規の商品開発など、取り組んでいる事業はさまざまあります。大きな花火を上げる事業ではなく、どれも積み重ねていくことで結果を出していくものだと考えています。
これらの事業のマネジメントが私の主な仕事です。マネジメントというと聞こえは格好いいですが、要は調整役ですね。何か新しいことをしようとすると、軋轢が生まれてしまうもの。なので私が間に入り、それぞれの想いに耳を傾け、お互いが納得するところを探していく。これは、銀行マンとして長年勤めてきたことで身につけたものです。今までの経験を、こうして生かすことができているのでとてもやりがいがありますね。

 

−重要な役回りですね。ご出身は市外ということですが、うきは市で働く魅力やメリットなどありましたら教えてください。

 とにかく自然が豊かで、景色が美しいことでしょうか。私は今、久留米市に住んでいて車で通っているのですが、うきは市に入り、のどかな風景を見るとホッとしますね。
『道の駅うきは』に野菜や果物を出荷しにくるおじちゃんもおばちゃんも、みんな穏やかで優しい人ばかりです。僕は野菜や果物のことが全くわからなかったのですが、生産者の皆さんが丁寧に教えてくれるので、とにかく地域の皆さんに支えられています。

−うきはの里株式会社で働く上で、今村さんが大切にしていることなどありましたら、教えてください。

 地域を活性化するためには、私のようなよそ者の力ももちろん大切ですが、なんといっても地域の人々がどれだけ本気になるかが大切だと考えています。地域の人々は遠慮深く、なかなか本音で意見を言いません。でも、黙っていても、必ず心の奥底には“想い”があります。隠された想いに耳を傾け、聞き出すことが何よりも大切じゃないでしょうか。最近は、若い移住者も増えてきています。地域の人々や若い移住者など、これからのうきはを支えていく人々と、うきはをどうして行きたいか、共に話し合っていくことのお手伝いをしていくのが自分の役目だと考えています。

−今後さらなる事業展開をしていく上で、どのような人材が必要だと考えていらっしゃいますか。

 地域商社・DMOとして成功している他の組織を見ると、10年以上前から取り掛かっているところばかりです。なので、外部から人間が入ってきて、パッと地域を活性化することは、正直難しいと考えています。だからこそ、地域の方々と一緒に汗をかいて働くことが大切なのではないでしょうか。そのために、地域に溶け込もうと努力してくれる方が望ましいですね。「溶け込む」といっても、これは容易じゃありません。私だって、ここにきて2年。まだまだ溶け込んでいるとは、言えないでしょう。でも、溶け込もうとする想いや行動を、地域の人はちゃんと見ていてくれ、理解してくれます。お互いに理解尊重し合いながら関われる人が必要かもしれませんね。

 

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