福岡県プロフェッショナル人材センター

〒812-0046
福岡市博多区吉塚本町9-15
福岡県中小企業振興センター9F
TEL:092-622-8822
FAX:092-622-8188

一般社団法人糸島市観光協会

事務局長 松田 寛 氏

住む人も、訪れる人も。みんなが豊かな気持ちになれる、糸島を目指して。

福岡県最西部に位置する糸島市は、海と山に囲まれた大自然豊かな土地ながらも福岡市内から車で30分というアクセスの良さが魅力です。夏は海水浴、冬は牡蠣小屋など、年間を通じて楽しめる観光地として、福岡県内外からたくさんの観光客が訪れます。また最近では自然の中での暮らしを求め、関東方面からの移住者も増え、糸島市への注目が高まっています。そんな糸島の魅力を発信しているのが「一般社団法人糸島観光協会」です。多くの人々を惹きつけてやまない糸島の魅力や、糸島に住む、糸島で働く意義などを、糸島観光協会の事務局長である松田さんにお伺いしました。

松田さんのご出身地はどちらですか?また、どうして現職につかれたのでしょうか。ご自身の経歴とともにお教えください。

私は、生まれも育ちも糸島市です。子供の頃から自然に囲まれた糸島市が大好きで、できることなら糸島市を出たくないと思っていました。大学生になると友人のほとんどが福岡市内に引っ越しをしましたが、私は糸島から通い続けました。大学卒業後は、愛知県にある自動車工場で働いていましたが、どうしても糸島が恋しくて(笑)。数年後に糸島へ戻り、政治家の秘書などをしていました。そのような時に糸島市観光協会の職員募集を知り、2011年から現職で働いています。

糸島市観光協会ではどのような事業を手がけているのでしょうか?

糸島市観光協会として手がけている事業はいくつかあります。1つ目は、窓口での案内です。現在、糸島市観光協会の窓口は「JR筑前前原駅」の前と、鳴き砂海岸「姉子の浜」の2箇所にあります。そしちらを訪れる日本人および外国人の観光客の方々に色々なご案内をしています。2つ目は、レンタサイクル事業です。福岡市内からのアクセスがいい糸島市ですが、JR筑前前原駅から各観光スポットへのアクセスの悪さが課題となっています。そこで、2013年(平成25年)よりレンタサイクル事業を開始しました。JR筑前前原駅の前にある観光協会だけでなく、昭和バス:野北バス停前の「ハニー珈琲」、糸島市コミュニティバス:伊牟田バス停そばの「アンティークビーズSHANTI」、昭和バス:芥屋バス停から徒歩10分の「糸島ピクニックヴィレッジ」の4箇所にて電動アシスト自転車とクロスバイクをご用意しています。「糸島の風景をゆっくり眺めながら観光できる」「気になるお店に気軽に立ち寄れる」など、喜びの声をたくさんいただいております。また、今後は、サイクリング道路のさらなる整備はもちろん、市民が活用しているコミュニティバスを観光客の方もご利用できるようにするなど、2次交通の不便解消のための対策に取り組んでいく予定です。この他にも、着地型の体験イベントの企画やお土産開発など様々な事業に取り組んでいます。

現在、糸島観光協会は日本版DMO※を目指しているとお伺いしました。その経緯を教えてください。

おっしゃる通り、2019年1月に日本版DMO候補法人の申請をし、同年3月に登録されました。観光協会は2015年に一般社団法人化し、先ほど申し上げたレンタサイクル事業など、多岐にわたる事業に取り組んでいます。現在、糸島は観光地として注目を浴びていますが、訪れる観光客のほとんどが日帰りであることなど、まだまだ改善すべき点は山ほどあります。こうした問題を解決することはもちろんですが、いち企業としてもっと地元に貢献したい、地域経済を活性化させていきたいという思いから、日本版DMOに手を挙げることにしました。しかし、観光協会とDMOでは、行う事業や団体自体の意味合いが異なります。観光協会という組織であれば、会員さんの利益だけを考えていればいいですが、DMOという組織になれば、糸島の観光や産業など、糸島全体のことを考えなくてはいけません。だからこそ、別組織を立ち上げるか、観光協会で行うか、たくさんの協議を重ねた結果、観光協会をDMO化することに決まりました。 

※日本版DMOとは:地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人です。(観光庁HPより抜粋)

DMOではどんなことを目指していくのでしょうか?

現在、糸島市観光協会の窓口には「糸島に移住したい」「糸島で起業をしたい」という方もいらっしゃいます。こうした方々には市役所や商工会議所など、それぞれが必要としている情報を得られる窓口をご案内しています。このような地域企業や商工会などとの連携を今後はさらに強めていきたいと思います。また、既存の市内企業を応援していくことはもちろんですが、新たに糸島で起業する方々の応援もしていきたいと考えています。そして、糸島の観光や産業の盛り上がりはもちろんですが、糸島に住む人々の幸せも考えなければなりません。例えば、糸島は一車線の道路が多く、週末は観光客の車で渋滞をしてしまい、地元の人々にご迷惑をかけてしまっています。こうした問題もDMOで解決していきたいと思います。観光客の方々も、住民の方々も、幸せになれる糸島を目指したいですね。

糸島市へ移住し、起業する方も増えているようですね。糸島市は外部から来た方でも、住みやすい土地なのでしょうか。

海と山に囲まれた糸島市は自然が豊かで景色も良く、農産物や魚介類は新鮮なものが手に入るため、生活がしやすい土地だと思います。糸島市は福岡市内へのアクセスも良いため、福岡のベッドタウン的位置付けでしたが、ここ数年は移住者が増えてきて糸島市で新しいビジネスを始める方も多くいらっしゃいます。特に、WEB関係やクラフト作家さん、飲食関係が多いようです。糸島市での生活を楽しみながら自分らしく働く、そんな方が増えているようですね。糸島には魅力的なコンテンツがたくさんあります。糸島ならではのコンテンツを生かして、ぜひ今までにないビジネスを構築していただければ嬉しく思います。また、糸島はコミュニティが強い土地柄でもあるので、ぜひ地域の方々との交流も積極的に楽しみながら、糸島での生活を楽しんでいただければと思います。こうした方々を受け入れる懐の深さが、糸島の魅力のひとつではないでしょうか。

今後さらなる事業展開をしていく上で、どのような人材が必要だと考えていらっしゃいますか。

嬉しいことに、現在、糸島市には多くの観光客の方々がいらしてくださっています。しかし、どのような国・地域の方が、どのような年代の方が、何を目的に来ているかなど、情報収集やマーケティングが全くできていない状態です。よって、そうしたノウハウをお持ちの人材に来ていただければと思っております。そして、糸島へ来る観光客のニーズや、観光地として魅力など、さまざまな観点からリサーチをし、糸島人気が一過性のものにならないよう、一緒に事業計画の立案から実行までを出来る人材が必要だと考えています。

 

福岡県プロフェッショナル人材センター

〒812-0046
福岡市博多区吉塚本町9-15
福岡県中小企業振興センター9F
TEL:092-622-8822
FAX:092-622-8188